旅先で不意にコーヒが飲みたくなって、自販機で購入する。



温もりが体を流れていく。



海を見ながら飲んでいると、誰かが隣に座ってきた。



誰だろう。



座った足を見るだけで、女性だと分かる。



綺麗な人なら良いな。



「こんにちわ。」



挨拶をして振り向くと、



首から上がない女性が隣に座っていた。



絶句し、私の動きが止まる。



女性は不意に手を伸ばし、私のコーヒーを取る。


ドバドバドバッ・・・。



頭が無い体に、私のコーヒーをぶっかけていた。


缶を異常な程振りながら・・・。