「ただいまぁ~…」 と言っても返事は当たり前のようにない。 お母さんは仕事で、帰ってくるのは夜の11時過ぎ。 お兄ちゃんは結構遅くまで夜遊びしてる。 近所では有名な不良だ。 「疲れた…」 うちは自分の部屋にはいるとベッドに倒れた。 枕もとには、拓哉と優希とゆかとうちで撮った写真が飾られている。 「拓哉…」 うちは、ゆかには強がって見せたけど、本当はすごく悲しかった…。 そのとき、 [~♪] 携帯の着信音が部屋に鳴り響いた。