傷つけられた天使



蓮華を匡に預け、階段を降りると

そこには下っ端の人達が私達を見守るように道を空け、立っていた。


何人かは私と目が合った瞬間に泣き出した。

それだけで、私は仲間だったんだなって実感がわいてくる。


もらい泣きしそうになりながら、歩いているとそれに気づいた和真が、頭を撫でてくれた。


「泣くんなら、決着ついてからだぞ。

うれし泣きで泣け。」

「もう、それ勝つって言ってるようなもんだよ?」

「当たり前だ。」


そうだ。

今はまだ泣く時じゃない。

泣くのなら、この場所を守りきってからだ。


気合いを入れ直し、顔を引き締め、


「和真、ありがとう。もう大丈夫だよ。」

「よし。」


歩き出す。