傷つけられた天使



「蓮華!大丈夫!?」


急いで口に付けられているテープと手を縛っているロープを解く。


「奈桜!こ、怖かったよぉ!!
ヒック、ゥ、うわぁぁぁあん!」

「もう大丈夫だから、蓮華の事守るから!」


私は力いっぱい蓮華を抱きしめ、全身をさすって、あたためた。

いつの間にか和真が近くにいて、私と蓮華を守るようにして立っていた。


「おい!蓮夜、しっかりしろ!!!」


和佐の焦った声がして、その方を見ると

意識を失い、和佐にもたれている蓮夜さんの姿が

その近くには瑞希と悠士が立っている。


「そいつ、もう、死ぬぜ?」

「何ぬかしてんだよ。クソ野郎。」

「龍也、説明して下さい。
なんでここにこの2人がいるんですか?」

「瑠璃がこの2人がお前らを辞めさせるように誘導したって教えてくれたから、だよ。」

「それで?この2人を痛めつければ、僕達が龍玄に戻ると?」

「ああ。だけど、何も吐かなかった。」

「当たり前だろ。嘘なんだから。」


和佐は静かに立ち上がり龍也の所へと歩み寄った。