今、和真と2人で帰っています。

和佐と矢尋は気を利かして先に帰りました。

ですが、宮藤ビルを出てから10分・・・

何も会話してません。

チラリと和真を見ると、何か考えてそうな顔をしてる。

これは声を掛けるべきか否か

そんな事を考えていると、やっと和真から話しかけてきた。


「奈桜、あのさ、」

「ん?」

「あのー、龍玄の総長の事好きだった?」


・・・はっ!?


「いやいやいや!
そんなの考えた事もないよっっっ!!!」


首と手を横に振りながら、勢い良く否定した。


「そっか。なら良いんだ。」

「でも、なんでそんな事聞いたの?」

「んー?明日の話し合いでさ、龍玄の総長に会う事になるから、また奈桜が傷ついちゃったら嫌だなって思って。」

新海瑠璃と一緒にいる所を見るからって事か・・・

「全然!そんな事ないから、心配しなくて大丈夫だよー。ありがとね♪」

「いいえー。どういたしまして。

・・・本当は個人的に気になってただけなんだけどね(ボソッ)」

「何か言った?」

「なーんも?
じゃあ、もう家着いたから、おやすみだね。」


ありゃ、もう着いちゃった


「うん!ありがとね!おやすみー。」


バイバイと手を振り合うと、和真は来た道を戻って行った。


明日、どんな事が起きようとも、負けないよ。

和真が総長になった龍玄を早く見たい!

だから、皆で頑張ろうね・・・