傷つけられた天使



私は和佐を見送り、さっきから気になってた事を突っ込んだ。


「で?蓮華は何でずっと黙ってるの?」

「え!?い、いや、別にそんな事ないけど!?」

「い~いえ~?そんな事ありますわよ?」


紗奈さんは笑顔で蓮華に近づき…


「い、痛いっ!マジで痛いからっ!」


ゲンコツで蓮華の頭をグリグリし始めた。


「フフフ~♪
なぜ私はこんな事をしてると思います~?」

「あんたがやる事なんて知るかっ!!
あ、いたたたたたっ!!!」

「じゃあ、答えてみせなさい?」

「そ、れは…い、痛くて答えられません。」

「…蓮華?」

「ヒッ!それは龍玄の姫やってたからです!」

「そうだよなぁ?計画と違うじゃねぇか。」


え?な、何が起きてるの?

紗奈さんの口調が変わった。


「…はい。すみません。」

「最初からそうやって言いや良いんだよ。」


パンパンッと手を叩きながら私の隣へと戻ってきた。


「…ふぅ。あら?奈桜さん?どうなさいました?」

「い、今のは一体?」

「あらイヤですわ~。蓮華にお仕置きしただけですよ?」


…目がそれ以上何も言うなと言ってる。


「そ、そうですよね!お仕置きしただけですよね!アハハー。」

「そうですわよ~♪オホホ~♪」

「…くそぅ。紗奈め!絶対仕返ししてやる。」

「あら?蓮華、何か言いまして?」

「い、いいえ!!!」


紗奈さんの目が蓮華に向けられ、身体の緊張が解けた…。


「何やってんだ?」

「あ、和真!
なんかねー、紗奈さんが蓮華にお仕置きしてるんだってー。」

「紗奈が?全く相変わらずだな。」

「いつもの事なの?」

「ああ。」

「そっか。」


その後、呆れた和真の助け舟により蓮華は助け出された。


「…和真。いつ龍玄の所に行くの?」

「それは、今和佐達が話し合ってる。
…俺の予想だと明日辺りになるんじゃないか?」

「そっか。うん!わかった!」