確かに私は龍也の彼女では無かった。
でも、私が姫になった時は皆が認めてくれた。
こんな事は初めてで、匡と悠士と瑞希も最初は龍也に反抗していた。
「龍也何でだ?
何の相談も無しにいきなりその子を連れて来て姫にする?それはおかしいだろう。」
「そうだ!奈桜がいるんだ、奈桜が姫なんだ!それなのにどうして!」
「俺は認めない。」
でも、そんなの龍也には関係なかったんだね。
「だったら、お前ら3人共辞めるんだな。」
って、言っちゃうんだもんね。
「「「なっ!?」」」
だから、私は諦めた。
「もういいよ。私が姫を降りれば良いんだよね?だったら、私はもう姫を辞める。
・・・3人とも、今までありがとう!」
「奈桜!辞めんなよ!」
「俺はあいつの事認めてねぇからな!お前が姫じゃないとダメなんだよ!!」
「奈桜が良い!」
お願い。引き止めないで・・・。
後ろ髪に引かれる思いで私は幹部室から出た。


