「あ、あの、蓮華さん?」
「うん。はじめまして、奈桜ちゃん。」
「え?」
「私はね?なりたくて姫になったんじゃないの。」
「・・・え?」
ガバッ
いきなり身体を離され、周りを見れば皆がポカーンとしていた。
「どういう話だ?蓮華。」
「私は、龍華のレディースやってるでしょ?実は龍玄とは正式な同盟は組んでないの。
それで、総長命令で偵察含め龍玄に接触したら、バカ総長が勘違いしたのか、姫にされた。」
「勘違い?ってどういう意味?」
「私がバカ総長に惚れた。」
「ええ!?ああ、それが勘違い・・・。」
「だけど、私は奈桜ちゃんが姫やってるの知ってたから、嫌だって言ったのよ。
それなのに・・・。」
「もしかして、脅された?」
蓮華さんは驚いた顔で私を見つめ、
こくん
と頷いた。


