「和佐。座って良いぞ。」

「ありがとうございます、和真様。失礼致します。

…それで?どうしよっか。」

「!?あ、ああ。そうだな。」

「と、とりあえず、蓮華さん呼ぶんじゃなかったっけ?」


いきなりの和佐の切り替えに私と矢尋は心臓バックバクです!


「呼ぶか。和佐、携帯どこだ?」

「ズボンの後ろの右ポケです。」

「持ち物全部どこにあるか把握してるのか?」

「もちろん。じゃないと無くすんだもん、和真様。本当はここまでしなくて良いって旦那様には言われたんだけどね。」

「暴露すんなよ!か、掛けるぞ!!」

「お願いします。」


和真が顔を赤くしながら電話を掛けだした。


いけないとはわかりつつも、つい笑ってしまった。


「・・・今から来るって。」

「その前に蓮華さんの事少し教えてもらえるかな?」

「そうだな。俺達はよくわからない人物だからな。」