「おかえりなさいませ!和真様!!」


学校が終わり、ただ今和真の家[宮野家]にお邪魔しております。


私は興奮しております。


総勢50人以上はいるであろう執事さん、メイドさん他使用人さん達がズラッと真ん中に道を開けて並んでいるのです!!


そして!


宮野家に入った途端、和真と和佐の主従関係がはっきり見えます!!


まず!


「和佐。今日のスケジュールは全てキャンセルだ。」

「かしこまりました。和真様」

「着替えるから、矢尋と奈桜は少し待ってもらえるか?」

「「いいよ。」」

「それでは、客室までご案内致します。」

「いや、俺の部屋の隣で良いだろう。客室は遠すぎる。」

「かしこまりました。こちらになります。」


もう、学校の時の雰囲気はどこかに行っちゃったよ!!


「か、和佐?そこまでかしこまらなくても…。」

「いいえ。和真様のご友人であらせられる方に失礼な事はできませんので…。お心遣いありがとうございます。」

「そ、そう?」

「私の事はお気になさらずに。」


和真の部屋の前に着き、その後隣の部屋へ案内された。


そして、10分程すると和真の部屋へ通された。


「ごめん、待たせたな。適当に座って良いよ。

・・・和佐、飲み物を。」

「かしこまりました。」


長方形のローテーブルを囲うようにソファが置いてあったので、とりあえず和真と対面する様な形で私と矢尋は座った。


和真の部屋は広く、物が多いがきちんと片付けられていて、なんというか生活感のある部屋だった。


矢尋の部屋は物が散乱してて足の踏み場も無いくらいひどい部屋。少しは和真の事を見習った方が良いと思う。うん。


そんな事考えている内に和佐が飲み物を持ってきた。


和真にはミルクティーを

私にはココアを

矢尋にはカフェオレを

皆ホットで。