翌日朝から母さん達は帰る準備をしていて、父さん達は車の中で点検か何かをしていた。


その時オレ達子供4人はというと・・・


「うっ…ぐすっ…」

「大丈夫だよー。また会えるよー。」

「そうだぞ!」

「だから泣きやめ?」

「「「ナオ」」」

「うわぁぁん!イヤだよぉ!帰りたくないよぉ!」


と、いきなり泣き出した奈桜をなぐさめていた。


「あーらら。」

「お前本当に泣き虫だなー。」

「ナオ。ナオはもうオレ達に会えないと思う?」

「へ?お、思わない。」

「じゃあ、なんで今泣いてるの?」

「だ、だってぇ、また当分カズマくんに会えないんでしょう?」

「え?」

「小学校がちがうから毎日いれないって、お母さんが言ってたもん!!」

「そうだね。だけどね、ナオ。オレはいつだってナオに呼ばれたら、来てあげるしオレからも会いに行くよ。」

「本当?」

「うん!本当!はい、指切りげんまん。」

「約束だからね?」

「うん。約束だよ。」


そう言って、絡めてた小指を離した。


「はーい。じゃあ、帰るわよー!」

「「「「はーい!!」」」」

「カズマくん!またね!!」

「うん。またな!」


それを最後に今日まで再会する事はなかった。