教室に戻り、和佐達に学校案内をしようと声を掛ける為に見たら・・・
まあ、女子の皆様流石ですわー。
見事に2人を取り囲んで、本当に2人がいるのか分からないくらいの壁になっていたのだ。
しかも、私の席まで陣取ってるし・・・。
私は声を掛ける気が失せてしまった。
まあ、まだ昼休みも放課後もあるし、すぐじゃなくても良いか。
暇つぶしにスマホのゲームをしようとすると、矢尋からメッセージが届いていた。
「何だろ」
読んでみると
【今日の昼休みに和佐と和真を連れて屋上に来てくれるか?】
という一文だけだった。
ちなみに屋上は龍玄の溜まり場じゃないからね!
【分かったー】
私は矢尋も2人に会いたいのかな?という単純な考えでいたが、それは全くの見当違いだという事に後で気が付く事となる。


