龍玄の元幹部つまり龍玄のOB達には、私のお父さん、叔父さん、矢尋と和佐のお父さんもいる。
そして、この人達は初代龍玄の元幹部だったんだ。
今では伝説となっている。
それくらい強かったらしい。
けど、龍也はそれは知らない。
匡達は知ってるから、私を大事にしてくれたんだろう。
「ううん。陽君は悪くない。
毎日家まで送ってくれたじゃん。
それに、私はそんなに傷ついてない。
皆が私を守ろうとしてくれたから。
・・・逆に私は匡達を傷つけた。」
「そうか・・・。甘えれば良かったのに。
たが、お前としては頑張ったんだな。それは褒めてやる。」
よしよし、と頭を撫でられた。
あーもう!何で泣かせるような事言うんだよー
と、泣きたくない私は気分を変え
「それで香月先生、用件は何ですか?」
そういう私だと知ってる陽君は微笑んで
「宮野、藤野の学校案内をお前に任せたい。色々手伝ってやれ。」
「わかりました。」
「よし!教室に戻って良いぞ。」
「失礼しましたー」
職員室から出たと同時に授業終わりのチャイムが鳴った
廊下を歩きながら考えた事。
そっか、陽君は和佐が女の子だって知ってるから、赤くなったのか・・・。


