「よし!くじを作ったから引きに来い!!」
そして、決まった席は今までとは反対の廊下側の端の一番後ろになり、前2人が矢尋と和佐になり、左隣が宮野君になった。
まあ、矢尋は来てないんだけども。
というか、自分のくじ運が恐ろしい。
何だこの席順は!?
今までのも嫌だったけど、今回のも嫌っちゃ嫌だよーう!!
「よろしくね。香月さん。」
「よろしく。」
「じゃあ、中途半端な時間だしこのまま自習にする!それと、香月!ちょっと来てくれ。」
「はい。」
なんだよーもー
和佐と話したかったのに・・・
先生と向かった先は職員室。
「奈桜。お前あのままで良いのか?」
先生はこう見えて、私の叔父さんなのだー
香月 陽仁(こうづき はるひと)
通称〈陽君〉
そんで、龍玄の元幹部。
「何が?」
「教室の・・・いや学校全体のお前に対する扱いだ。」
「大丈夫だよ。それにねここだけの話なんだけど、矢尋が和佐達を呼んでくれたの。」
「何だそれ?」
「1ヵ月前に姫から降ろされた時あったでしょ?矢尋がその時に『お前を表から助けられる人を呼ぶ』って言ってくれたの。自分じゃ表立って動けないって。それが和佐達なんだよ。」
「ほー。なかなかやるな矢尋も。ま、それは龍玄のOBの俺にも言える事だかな。助けられなくて悪かった。他のOBもお前に対しては同じ気持ちでいるんだ。もちろん現龍玄幹部の龍也以外もな。」


