私は我慢できなくなり、教室から飛び出した。


向かう先は屋上


教室の上が屋上になっている


やっとの思いで屋上に着き、誰もいないと思っていたそこには矢尋がいた。


「おう。」


昨日の事を知ってるのか、知らない振りをしているのか分からないが、矢尋は私に声を掛けてきた。


でも、私が泣きそうなのに気づき、矢尋は知らない振りができなくなった。


「昨日の事は匡達から聞いた。」

「そう。」

「おそらく、匡達はお前を助けようと元に戻そうと必死に頑張ったんだろうな。でも、お前はそれを突っぱねたのか・・・。」

「そうよ。」

「何でだ?」

「別に私がもう龍玄にいたくなかったから。」

「嘘は言うなよ。」

「嘘じゃないよ!!」


私は涙がこぼれそうになり、矢尋に見られる前にうつむいたけど遅かったみたいだ。