氷のバラに付いていた、 水蒸気が氷のバラのせいで水になった水を 手でそっと触れてみた。 使い魔の目の前なのに 随分とひどい、余裕のない顔かもしれない。 「綺麗だったのに、 溶けてしまいましたね…」 ずっと俯いていた俺に 美早がそうつぶやく。