「雛ちゃん?おぉい」 「何やってんの響くん…。ちょっとこっちに来て!!」 耳の側で、麻耶と響くんの声がするけど、言葉を話す気にもなれない。 私、どうしちゃったんだろう……。 頭がクラクラする。 昨日、あんなに泣いちゃったから? 隼人の寂しそうな声。 まるで、捨てられた子犬みたいだった。 『奈美………』 奈美って、隼人の元カノの奈美さん……だよね。 あれから二人がどうなったのか、わからない。 気付いたら 『ひな!!』 そんな言葉をも気に留めずに、私は……走り出していた。