結は笑っていた 泣きながら笑っていた 左目から涙を流しながら 結はずっと乾いた笑いを漏らしていた 「……結…」 名前しか呼べなかった 他になんて声をかければ良いのかわからなかった 「あたし… アナタを殺すわ…」 あたしは持っていた鞄から 愛用のナイフを取り出した 何度も繁華街で 何人もの人を殺めた相棒 「それで良いんでしょう…? アナタは満足でしょう… ……結…」 あたしはナイフを握った 結 結 ありがとう そして ごめんなさい