はぁと溜息をついた時
結がゆっくり顔を上げた
「…ゆ…い……?」
結は何故か泣いていた
眼帯に覆われていない左目からだけ
ぽろぽろ大粒の涙を流していた
「ちょっ…どうしたの?
何で結泣いているの?
結…結…結っ!?」
結はその場にしゃがみ込んで
時々嗚咽を漏らしながら
静かに大泣きしていた
「……い…」
「え?」
「…ごめんなさい……」
「ごめんなさいって…
何で結が謝っているの?
結は何も悪くないわよ
悪いのは過去にあたしを裏切った2人
結は何も悪くないっ……」
「僕が悪いんですッ!」
各駅停車しか停まらない小さな駅に
結の叫びが響いた


