「え?」




予想していなかった質問だったのか

彼―――結は間抜けな声を出した




「あたしが殺す場所決めても良いって言うのなら
別にいつ殺しても良いわよね?」


「きっ
聞いていませんよそんなこと!」




さっきまで穏やかに話していたのに

突然大声を出すから

あたしはビクッと後ずさりしてしまった




「……あ
すみません
取り乱しました…


今日死ぬものだと思って
最後の晩餐に何を食べるのか
決めてきたんですよ」




さ…

最後の晩餐?

…死ぬって言うのに

何呑気なことを考えているのかしら?




「何を食べるの?」


「白ご飯です!」






……はぁ?