「……プッ
アハハハハハハハハッ」




結は突然笑いだした

しかもお腹を抱えての大爆笑だ

…付き合ってから今まで

結と一緒に居たけど

こんなに笑っている結を初めて見たかもしれない




「大丈夫ですよ蝶子さん」



目に涙を浮かばせるほど笑った結

その涙を拭いながら結は笑った




「僕を受け止めてくれる人なんて
蝶子ぐらいしかいませんから

じゃあ僕仕事に戻りますね

蝶子も体調とか気を付けてね
風邪とか引いて子どもに影響あったら
大変だからさ…?」


「ゆ…結っ…!

結こそ気を付けてよね!
もうすぐアンタ
パパになるんだから!」





あたしは笑いながら奥へ引っ込んでいく結を見送る

そして少し大きくなったお腹に触れた





アナタのパパは

たまーにあたしを蝶子って呼び捨てにして

凄くあたしをドキドキさせるんだよ?



だけどね

凄く優しくて

素敵な人なんだ



他人のために

自分を犠牲に出来るほどね






「……お兄ちゃんと末永くお幸せにね
お義姉(ねえ)さん」






あたしは今

凄く幸せだよ

だから元気に生まれてきてね




あたしもパパも義妹(いもうと)も

アナタを歓迎するからね