「結
結さえ良ければ
…あたしと一緒になって」
笑顔の蝶子さん
僕は迷わず頷いた
「それ…
僕が言う台詞ですよ…?」
「べっ別に良いのよ!
あたしが言っても良いのよ!」
「僕で良ければ喜んで」
「……結っ…大好き!」
僕に抱きついてきた蝶子さんは
僕の耳元で
ずっと叶えたかった夢を教えてくれた
「……が…」
「ん?
何か言った?結」
「……俺が…叶えるよ…蝶子」
「……ッ!?」
「…やっぱり無理
恥ずかしくて死ぬよ僕
蝶子さん
やっぱり蝶子さんは
蝶子さんのままで良いですか?」
「結っ…!
あたしのドキドキ…
返せ馬鹿―――ッ!!」
その後思い切り蝶子さんに殴られたけど
僕はそこで初めて
幸せを手に入れた気がした