学校で友達はいなかった
この目のせいで全員が僕を遠巻きに見ていた
“繁華街に出没する悪魔”じゃないけど
目が合ったら呪い殺されると噂があった
だから大概独りだったけど別に構わなかった
目のことで色々言われるのは慣れていたから
成績だけは優秀でいようと思ったから
全ての家事を終えてから夜遅くまで
僕は電気を点けて宿題以外の勉強もこなした
お蔭でテストでは毎回百点を連発し
そのことを
僕の家庭事情を知る中3の担任が
高校の先生に言い
僕は勉強の特待生として高校へ進学した
学費は運良く全額免除だった
高校に入ってからは
正式にバイトを掛け持ちし始めた
中学の頃は
バイトすることが違反だったから
1個しか出来なかった
高校生になってからは
学校帰りにバイト先へ行き
週に2個も3個もバイトをこなした
杏璃を診てくれ
入院費など出してくれた医者は
もう定年退職し
今現在は僕が杏璃の入院費など出している


