「……そうだチョコ
結にこれ…渡しておいてくれないか?」
泣き止んだユウは
懐から分厚い茶封筒を取り出した
「多分俺じゃ
結は受け取ってくれねぇだろうか…」
「駄目だよユウ!
これはユウ自身で結に渡さないと」
あたしは茶封筒を返して
ユウの手を引いて走り出す
ユウが何か言っていたけど
無視することにした
急いで屋上から4階まで階段を駆け下り
早歩きで杏璃ちゃんの病室へ向かう
ノックして開けると
紙パックのジュースを持った杏璃ちゃんと
缶ジュースを持った結がいた
「結っ!」
「どうしたんですか?」
あたしの後ろで縮こまるユウの姿を見て
少し顔をしかめる結と杏璃ちゃん
…ユウってよっぽど嫌われているのね


