なんてったって私は今まで1番以外になったことがないからな。


何にだって1番になれるように頑張ってきたから。


「はい、では静かに」


私が着いてから3分も経たずに全員が集まった。


あっという間に広間は人で埋め尽くされていた。


「これから、朝礼を始める。礼!」


所長の言葉を合図に、一糸乱れぬ礼をする。


「では、今日の仕事を言います。


毎回言っていますが、二回同じことは言わないので注意して聞くように。


では、まずNo.1から。あなた達の今日の仕事は西の草原の魔物討伐です。


ここから西の草原までは自分たちの馬で行くように。


No.1は以上です。


続いてNo.2は、街へ出て…… 」


今日は魔物討伐か……。


魔物と言っても、相当能力が高くないと魔法を使っての攻撃はしてこない。


だから、魔法を使うことができない私たちにでも出来る仕事なのだ。


「…………以上!


各自、責任を持って仕事に取り組むように!それでは解散!」


毎朝の朝礼が終わると、私達は各自の部屋に戻り10分間の休憩を取る。


その間に、髪の毛を結んだり、その日のニュースや天気などが掲示されている掲示板を見に行ったり。


休憩の時間の使い方は人それぞれだ。


私は髪は整える必要もないくらい短いし、天気は空を見ればわかる。


だから大体毎日この時間はフラフラして時間を潰しているだけなのだ。