雪の夜





レストランを出て、少し歩いていると
走ってくる足音が聞こえた。




腕をぐいっと掴まれる。




「シズク!お前、飲食店で働いてるって言ってたよな!?そうだよな!?なあ!?」




彼は汗だくで必死に私に尋ねてくる




「この怪我は!?関係無いよな!?何にも関係無いよな!?」




何にもないよなあ、シズク……


そう言って、私の腕にすがりついてきた。





笑顔で、何にもないよ!どうしたの?そんな必死な顔して〜と言えたら、どんなに言いだろうか



きっと何らかの形で、彼は私の本当の職業を知ってしまったに違いない





それはあの真鍋とかいう女が原因なのか、

自分で辿り着いたのか、分からないが。