雪の夜




「………っく」





脇腹に手を当てる。

血が手のひらにベッタリとついていた。





止血をしなきゃ、歩けない。



ブルゾンを脱いで、脇腹を圧迫するように押さえ込んだ。





「よし、大丈夫……」


また立ち上がると、壁を伝いながら歩き出す。