おれの彼女のイロイロ

「とーおーるー?ふざけんなよ?」

「でも嘘ではないでしょ?
いっそのこと一緒に行ったら?w」

「は?
てか、さっき、舌打ちした時小夏めっちゃビクッってしてた気がするんだけど。」

舌打ちした時視線は前に座るとおるに向いてたから詳しくはわかんないけどビクッって来てた気がする。

「お前がいきなり舌打ちしたから、びっくりしただけじゃね?」

「ならお前のせいだな。」

「いや、お前だろ。
あ、小夏ちゃん」

とおるの視線の先には入口に小夏の姿。

道ふさがれてんのか。

入口には小夏以外の女子が話してる。

夜間制はドアが1つしか開けては行けないルールがあるからあの女子がのかない限り小夏ははいれない。

「助けてあげたら~?」

とおるがからかう様な口調で言ってくる。

「ゆわれなくても。」

「んじゃ俺も行こっかな~。」

後ろのとおるは楽しそうな顔をしてるがほんとは俺のためについてきてるんだろうな。

「あんさぁ、そこ邪魔だから、のいてくんない?色んな人が通る入口で話すのはやめたら?」

女子に向かって出るのは冷たい言葉。

こーゆー奴らは普通にゆっても聞かない。

女子は今にも泣きそうな顔でごめんなさいと呟いた。

小夏は少し驚いたような顔で、俺を見たがすぐに笑ってありがとうと席に戻った。

このまま席に戻るのは変だしトイレでも行くかな。

「ごめんね~?優希口悪くて、泣かないでー」

後ろから女子を慰めるとおるの声がする。

俺は基本女子が苦手。

普通の女子ならまだ話すは話すけどこーゆー周りの迷惑を考えないキャーキャー騒ぐような女子はほんとに無理。

冷たい言葉しか出てこない。

俺の言葉で泣いた女子を慰めるのはいつだってとおるだ。

この夜間制のクラスを仲良くしてるのもとおるだろう。

事あるごとにクラス全員で食事に行こうと誘ってクラスを盛り上げる。

だから俺もなんだかんだでクラスの奴らと仲がいい。