おれの彼女のイロイロ

学校につくと既に小夏の姿があった。

「小夏おっす!」

「優希くん!こんばんわ」

笑いながら返してくれる。

去年に比べたら大きな一歩だな。

「あれ?優希くんリュック変えた?」

「ん?ああ、リュックなんか見てんだな笑」

「いやいやたまたまだよ!
それListen♪のでしょ?それの色違い買おうとしてたからわかったんだよ笑」

「まじで?おそろいだな!」

「ええ?いいの?嫌じゃない?」

「なんでだよ、気にしない」

むしろ小夏なら大歓迎だっつーの!

心の中でガッツポーズをしてたら

ピコんとラインの通知が来た。

開くと、とおるから

『今心の中でガッツポーズしてんだろwwww』

は?こいつ盗み聞きしてたのかよ

思ったことをそのまま返すと

『嫌でも聞こえるんだよ』

とおるは俺の前の席に座り背中を向けたまま送ってきている。

「チッ」

────ビクッ

「優希くん?どうかした?」

あ、やべ舌打ちしてた。

「ん?なんにもない」

「そう?なら良かった」

にこっと笑うと小夏は席をたった。