バイトの制服から私服に着替え

ショッピングセンターに向けて歩き出す。

俺ととおるのあいだを心地いい風が通り過ぎる。

特に会話もなくお互いスマホを触りながら並んでるだけ。

俺らは大抵こんなもん。

そんな時ふととおるが口を開いた。

「なあなあ、俺らさっきからなんか目立ってねwwwww」

「あ?別にいつものことだろ。」

俺らの住むここら辺じゃとおるみたいな金髪なんてまずいない。

俺みたいな派手な茶髪すらいない。

そんな2人が並んでたら誰もが見るだろう。

しかも高校生だしな。

まぁ要するに田舎な訳で、普通の高校は髪の毛染めるのは校則違反になる。

夜間制の特権ってやつ。

夜間制にもここまで派手なのは俺らを含めて3人だけだがな。

もうひとりは小夏。

俺に似た派手な茶髪。

ほとんどのやつは染めてなかったり染めてても暗めの茶髪だったり。

そんなこんなで俺らは街中でも目立ってしまうのだろう。