足元にさっき投げつけたメモが転がっている。
私は、メモを拾い、何気なくメモの裏側を見てみた。

新聞の折り込みチラシ…。
その中の小さな広告の文字に私は…、
目を疑った。

「ダンススクール生徒募集!!」

ウソでしょ?
私の町に?
こんな田舎町に!?

何度となく、その広告を見直した…。


何コレ?
運命??


捨てる神あれば、拾う神あり!?ってやつ?

親に捨てられて、
ダンススクールに出会っちゃった…。

そうだ、変わらなきゃ!
今、変わらなきゃ、いつ変わるというの!
怖がってばかりじゃ、何も始まらない!

カッコよくなりたい!
カッコよくなりたい!

そして、shin-yaに伝えたい……。
「あなたが好きです」って。

私は、ダンススクールの広告を丁寧にたたみ、自分の部屋へと駆け上がり、フォーラバのDVDを観て、一人汗を流し、ダンスレッスンをした。
私も、私もフォーラバのサキちゃんみたいに、かっこよく躍りたい。

それが…それが私の夢。

明日、ダンススクールに電話してみよう。