不正は絶対に許さない…夏

贈答品としての月餅[編集]
旧暦の 8月15日の中秋節の時、家族や親しい友人が集まり、月を愛でてこの菓子を食べる風習がある[1]。現在は、中秋節が近づく頃、親しい人やお世話になっている人にこれを贈ることが盛んである[2]。数多く贈る手間を省いたり、新しいものを入手できるように、特定の店で使える月餅専用の商品券で贈る場合もある。数を多く贈ると結構な出費となるので、香港では毎月積み立てをして商品券を受け取れる様にする制度もあった。
現在では金箔を貼ったり、素材に凝った豪華な物が出てきている他、箱に時計や洋酒といった高価な商品を詰め合わせて売る商法もあり、贈賄問題となる例もある。そのため、中国政府は 2005年以後、月餅の包装や詰め合わせものの価値が、月餅そのもののコストの20%を超えてはならないという法律を制定した。
中秋節のあとの月餅[編集]
中国では月餅は行事食であるため、中秋節を過ぎると人気を失う。そこで中秋節が終わると、市場の月餅は低価格で投げ売りされる。月餅の消費期限は最長でも30日のため、中秋節のあと、多くのメーカーは月餅を回収し廃棄して、餡の古い月餅が出るのを避け、ブランドの品質を保証する。香港では家に溜まった月餅を処理するため、月餅の餡を取り出して湯圓(湯に浮いた餡入り団子)にするなどの、さまざまな方法が考えられている。每年香港政府は、市民に月餅を食べ過ぎて大量の糖分を吸収し、健康を害しないよう注意するよう呼びかけている。また、糖尿病患者向けの低カロリー月餅を生産するメーカーもある。また、近年では每年香港で環境保護団体が資源の浪費を防止するため、中秋節に月餅缶回收活動を行っている。
台湾では、月餅は中秋節だけの食品ではなく(外地から入ってきた月餅を除く)、蛋黃酥のような各種の台湾式月餅は、普通の菓子のように中秋節でなくても買うことが出来る。
2001年9月3日中国中央電視台は、南京の食品メーカーzh:冠生园食品有限公司が売れ残った月餅を回収して翌年に餡を使いまわしていたことを報道した。またこの会社の責任者は全国の月餅メーカーも同じことをしていると発言し、大騒ぎになった。この「陳餡月餅(古い餡の月餅)」事件により、大陸の月餅の売れ行きは一定の影響を受けた。[3]。