仄矢と別れた後、青のところに行った。

「お嬢様の事……守れなくて、申し訳ありませんでした」

青はとても落ち込んでいた。

「いいよもう!大丈夫だって!」

青、そこまで心配してくれてたんだ……でもね青、空操禁書に物理攻撃はほぼ効かないんだ。魔法でなんとかされちゃうからね。

「ねえ青、青は魔法使える?」

「魔法……そう言えば、魔法使いの一族だったから練習すれば使えるようになると聞いたことがありますね……」

「だったら、私と練習しよう!」

青は何故こうなるのか分かっていないらしい。空操禁書の事は家に帰ったら教えてあげよう。

「使えたら役に立つと思うよ。あと、私当分の間は家出しない!」

青は髪の毛を一本抜いて、夢じゃないと言った。私が家出しないと言った理由は、空操禁書の魔力が戻ってきているから危険と仄矢が言っていたからだ。まだ空操禁書が本気を出せていないということは、もっと強くなると言うことだ。だから私も、空操禁書に負けないくらい強くなっていないといけない。仄矢に会う時が来るまで、家でちゃんと修行するんだ。

私は青と一緒に家へ帰る。私のお話は、一旦休み。