目が覚めたら、病院にいてお母さんと璃兎と桃子がいた。私は生きている。無事戻ってこれた。

「よかった……」

お母さんは私が目を覚ますと泣いた。起き上がろうとしたとき、手にペンダントを持っていることに気が付いた。このペンダントは零癒の物だったはず。班のみんなが色違いの物を持っている。

「お母さん。なんでこれを私が持っているの?」

「もしかしたら、真遊の目が覚めるかもしれないと思って……」

ペンダントは少し黒くなっている。でもティッシュで黒いのは取れた。

「真遊、後でいいから大事な話があるの」

お母さんはペンダントを見ながら言った。多分、零癒のことだと思う。

「もう知ってる。ねえ、このペンダントはあのときも零癒が持っていた。どうして今ここにあるの?」

お母さんは、今は聞かなくていいと言ったけど、私は教えてと言った。

このペンダントは零癒に守られていた。うつ伏せになって、ペンダントが焼けないようになっていたらしい。
2人分のペンダントを首に掛け、私は決意した。

零癒が守った物を私も守る。そして零癒の分まで生きて、学校を変えて見せる!