雲乃坂町には、やっぱりロボットがいた。

「逃げているだけじゃダメだよね……何とかして止めないと……」

何か弱点は無いのかな?

「あれって、電源マーク……」

もしかしたら、あれを押せば動きが止まるかもしれない。

しかし、近寄ったら攻撃されるかもしれない。

そうだ!気づかれないように後ろから近づこう!

私は音を立てないように近づき、そして電源マークを押した。

すると、動きが止まって私が目の前に来ても反応しなくなった。

やった!この調子でどんどん動けなくしよう!

私は気づかなかった。後ろから狙われていることに……

「うわっ」

運よく避けられたが、まだ諦めていないようだ。

もう駄目だ、そう思ったとき

「青……?」

青が助けてくれた。いつの間にか青は剣を持っていた。

「お嬢様!今のうちに逃げてください!」

そう言われても私は逃げない。私は電源マークを押した。

2人で協力しているうちに、雲乃坂町には動ける状態のロボットはいなくなった。

「よし、念のため倉庫に入れておこう」

もしかしたら、誰かがまた動かそうとするかもしれないから。

倉庫に全部入れた後、戸締りを確認して私たちは太部へと向かった。