熱い夏の日

花火も始まり、俺は無事、夏祭りも誘う事が出来た。

今、俺が瑞希を後ろから抱きしめる形で花火を見ている。


「あっ、なぁ、瑞希。」

「何?」

「戻らなくて大丈夫なのか?」


花火が打ち上がっている今は、出店も少し落ち着いているだろうけど。

ゆう兄の許可を得たとはいえ、瑞希は手伝いの途中。

連れ出したのは俺だけど、あまり長い時間、抜けさせるのはマズイよな。

瑞希はポケットから携帯を取り出し


「電話ないから、大丈夫じゃない?」


振り返り、にこっと笑う。


「ならいいんだけど……。でも、早めに戻った方がいいよな」

「……そうだよね」


そう言いながら、瑞希はすごく残念そうな顔をする。

そんな顔をされたら、このままここで花火を見せてあげたい気持ちになる。

瑞希が俺といる事は、ゆう兄は知っている。

だから、大丈夫だけど。

手伝っているはずの瑞希がいなければ、それに、なかなか戻って来なければ、おばさんも心配するだろう。