熱い夏の日

そりゃぁ、今、俺もはっきりと「好き」と言ったわけじゃないけど。

でも、会話の流れ、雰囲気、それに、今までの俺の態度でわかるだろ!


気持ちは言わずに隠していた。

だけど、言わなくても周りが気付くくらい俺は瑞希ばかりを気にかけ、かまっていた。

はっきり言わない俺もダメなのはわかっているけど。

俺の気持ちに気付いて欲しい。


でも、やっぱり、はっきり言わないといけないよな。


「わかんねぇーのかよ!俺が好きなのはお前だって事が!」


そう、はっきり言ったのに……


瑞希はやっぱり黙ったまま。

ここまで言ったら引き下がる事なんて出来ない。


「お前の気持ち、聞かせてくれよ」


もしかして?


なんて思ったりもしたけど。

はっきりと瑞希の口から、瑞希の言葉で聞きたい。


「私も、颯の事……、好き」


瑞希は顔を赤くしたままそう言うと、俺から顔をそらそうとする。

だけど、俺は瑞希の両頬に手添え、俺の方へ向ける。