熱い夏の日

「ほら、言ったじゃん!」

「だから、言ってねぇーつーの」


俺は大きくため息を吐き


「俺は『無いよりある方に目がいく』って言っただけだろ」


もし、目の前に胸の大きい人と小さい人が歩いていたら、胸の大きい人に目がいくのは、男だったら仕方なくねぇか?

美人がいたら見てしまうとか。

女の場合だったら、カッコイイ男がいたら、目がいくとか。

だからって、それは好きとは違う。


俺の言葉に納得していなさそうな顔をしている瑞希。

俺は瑞希を見つめながら


「別に大きい方がいいなんて言ってない。それにさ……」


はっきりと言い切り、一呼吸おく。

そして、


「好きな女だったら、胸の大きさなんてどーでもいいよ。ただ、触れたいって思うだけだ」


そう言いながら、手を伸ばし、目の前にいる瑞希の頬をそっと撫でる。