熱い夏の日

私は人数分の焼きそばを渡し


「楽しんで来てね」


と笑顔で五人を見送る。

だけど、みんなと一緒に歩いて行こうとしていた颯が振り返る。

そして、私達の所まで戻って来て


「ねぇ、ゆう兄。瑞希、借りていい?」

「いいよ。どうせもうすぐお袋も来るだろうし」


そして、私の耳元で


「今度の夏祭り行きたいって、誘ったら?」


と、ニヤニヤしながら言う。


「お、お兄っ!!」


誘いたいけど。

一緒に行きたいけど。

いざ誘うとなると緊張する。


「まっ、頑張れよ」


バシッと私の背中を叩く。


私は首に巻いていたタオルを外し、出店の外に。

そして、前を歩く颯について行く。

だけど、颯は人混みと反対の方へと歩いて行く。