熱い夏の日

「瑞希ー!ゆう兄ー!差し入れだよ!!」


颯の後ろから穂香が私にはイチゴのかき氷、お兄には凍らせたお茶を渡す。

穂香も小学校からの付き合い。

だから、お兄とも仲が良い。


「ありがとう」


お兄は、お茶と私の分のかき氷を受け取りながら、笑顔でお礼を言う。

そんなお兄に、穂香は少し顔を赤らめる。

穂香は、昔からお兄の事が好きだった。

彼女がいる事はわかっているけど、なかなか諦められないでいる。


今日は穂香も文乃も浴衣を着て、髪の毛もアップにし、可愛くしていた。


いいな、浴衣……


そんな二人を見て、私は羨ましく思う。


私もあんな風に可愛くしたいな。

だって、私の今日の格好は、動きやすさと暑さ対策で、タンクトップに短パン。

そして首にはタオルを掛けている。

汗をかくから、化粧も落ちるし、ほとんどしていない。

そりゃ、颯とは小さい頃から一緒にいる。

私が化粧したことない時から、私の事を知っている。

だから、私のノーメイク姿なんて何度も見た事あるのだけど……

でも、やっぱり好きな人の前では可愛くいたい。

まぁ、そう思いながらも、颯と喋っていると、可愛いげのない態度になってしまうのだけど。