熱い夏の日

「俺が何?」


えっ!?


私がボソッと呟いた事に、お兄と違う声で返事が返ってきて、驚く。


「わっ、わっ、い、い、い……」


『いらっしゃい』と言おうとするが、慌てて言葉にならない。

だって、店の前に颯がいたから。


今の話、聞かれたかな?


「落ち着けよ」


あわあわしている私を颯は呆れて見ている。


「よっ!颯、一人か?一人なら手伝っていくか」


そんな私を横目で見ながら笑っているお兄は、颯に声を掛けている。


「いや、友達も一緒。まぁ、別に手伝うのはいいけど……」


颯が何故か私を見て答える。


えっ?何?

なんで私をじっと見ているの?


颯に見つめられ、固まる。

それに、心臓はドキドキと早くなり、顔が赤くなる。


鉄板の前。

暑くて元々顔を赤くしていた私は、颯に顔が赤くなっている事がバレなくてホッとする。