熱い夏の日

「さっきの質問だけどさ……」


お兄が話を戻す。


「俺、何回か行ったよ。花火も夏祭りも」

「えっ?聞いてない!」

「だって言ってないし。普通に親父に行きたいって言ったら、OKもらえたぞ?俺、出店じゃなくて、店の手伝いする事、多かっただろ?その時とか、店が落ち着いたら行かせてくれたんだ」


そうだったんだ……


「行きたいなら親父達に言ってみたら?瑞希、今までお祭りも花火もちゃんと行った事ないだろ」


客足が落ち着いている時に、出店巡りをしたり、出店の手伝いをしながら、花火をチラ見したりはしていたけど。

お兄が言うように、私は今までちゃんとお祭りや花火大会を楽しんだ事はない。


「今度のお祭り、颯誘って二人で行って来いよ」

「でも、颯、一緒に行ってくれるかな?」


誘ったら、颯は一緒に行ってくれるのだろうか。

しかも、二人でなんて……