熱い夏の日

帰り道――…


「来月、花火大会あるだろ?みんなで行かねぇ?」


楽しそうに言う慎也に


「ごめん。私、店の手伝いあるから、行けないんだ」

「店の手伝い?」


慎也とは3年になってから仲良くなったから、私の家の事は知らない。


「うち、出店出すから」

「マジで!?何屋?行く!行く!絶対行く!!」

「あははっ!待ってるね」


テンションの高い慎也を見ながら笑っていた。


「――…か……」


その隣で、颯が小さな声で何か言う。


「ん?颯、何か言った?」


聞き取れなかったから聞き返したけど


「いや、何も」


結局教えてくれなかった。


最近、思うんだ。


幼なじみだし、何でも話す。

お互いの事、何でも知っている。

そう思っていたけど……


最近、颯は話をはぐらかしたり、答えてくれない事が多い気がする。

だから、颯の考えている事がわからない時がある。

私はその事をすごく寂しく感じていた――…