私と奏が言い合いをしていると扉が急に
バタンと開いて菜摘と健太がっ!



「「奈々ぁぁ〜〜!」」



うっ!く、苦しい………菜摘……首、
首がぁぁーーー!もげる!



「菜摘ちゃん。離してあげて?
すっごい苦しそうなんだけど。」



「あ…………ごめん。」


智が言ってくれなかったら私、窒息死
してましたよ?菜摘さん?





って感じの視線を菜摘に送っていると
健太が静かなことに気づいた。



「奈々。俺らは金煌は許さねぇ。」


健太が静かに、そして内に憎しみを
込めていた。




「…………………」




「僕も同じです。あんな奴らは………
潰れてしまえばいいのに。」




「陸斗。今、自分が何を言ったか………分かってんのか」



簡単に潰れろ、なんて言葉は使っちゃ
駄目だ。これはどこでも同じ。



「すいません。言い過ぎました。」