「お!奏!久しぶりだなぁ!」



隆弘がニコニコと奏の背中を叩いた。
いつもなら私のことを先に見てくれたのに…………



「た………隆弘……久しぶりだな……」


奏も動揺が隠せないようで目がキョロ
キョロ動いていた。



「奏…………この女は?……あ!これ、
落ちた………」



隆弘は私の指輪をちらりと見て動きが
固まった



「た…隆弘??」



隆弘を見ると動揺したように目が大きく
見開かれていた



「隆弘?」



奏もおかしいと思ったらしく顔を
見合わせた。