付き合ってからも、ベラベラ話す感じは無かったが、 その分、ボディタッチが多かった。 「ねー、冬也。この問題分かんない」 『男の事しか考えてないからだよ、バーカ』 そう言うと、冬也は私の椅子の背もたれに 手をかけ、近距離で教え始める。 ーー背中が暑い。 冬也からほのかに香水の匂いが香る。 私、冬也のこと本気で好きかもしれない。 そう想い始めていた。