次の日、学校に行った私は


冬也に言った





「付き合ってもいーよ。

その代わり、ちゃんと相手してよね。」




その言葉を聞いた冬也は真顔で番号を書いたノートを破り、おもむろに渡してきた。





『俺の番号。

よろしく、尻軽ちゃん。』





苛立ちを抑えながら、私はそれを黙って受け取った。






ーー何か変わるかもしれない


ーー何か変わるかもしれない




そう自分に暗示をかけながら。