君へのキモチ

「……しつに……いるか…よ……しくね」

「ありが……ござい…す」

ん……保健の樋口先生の声?なんで……


瞬きを繰り返していると、視界がはっきりとしてきた。


白い壁。救急箱の置いてある台。毛布の入っている棚。ここ、保健室…?でも、なんで。


「はぁ…本っっ当にバカだよね…」


優菜ちゃん?何の話してるの……?


「一人で練習するとか……芽瑠ちゃん、期待を裏切らないなぁ」


そうだ。私、放課後走ってて……って、期待!?私、なにか期待されてた?


「ありがとね、山本。ここまで芽瑠を……お姫様抱っこで運んできてくれて」


そっかぁ…山本君がここまでお姫様だっこで…………、うん?


「お前ふざけてるだろ!?」


「おうおう、赤くなっちゃって~」


「なってねぇ!!」


な、ななっ、山本君が赤くなってる……?


恥ずかしながらも山本君が赤くなっている姿を拝みたくて、みんなに気づかれないよう薄目で部屋の中を見渡して…本気で目玉が飛び出そうになった。


「うえぇっ!?」