お姫様と王子様

「あの、その、なんか・・・田橋さんの気に障るようなことしたかな、俺・・・」



「いや、別に」



「え、じゃあ・・・距離?なんかあるじゃん、人と話す時近すぎるのが嫌とか・・・近かった?」



と言ってるくせに距離を詰めてきた



下唇を噛む



「別にそれじゃない」



悲しそうに眉を八の字に下げた



あーもう



これ以上そんな顔するのやめてよ



「ブフッ」



思わず吹き出してしまった