お姫様と王子様

「てか、優樹、傘は?」



「ん?あー」



口元に笑みを残したまま遠くを見つめる



優樹の手の中に傘は見当たらない



「俺も持ってきてないんだよね」



「え!?もしかして優樹も勇者一族!?」



「・・・そう、俺も生き別れの兄弟だったんだよ」



「じゃあ、私・優樹・塩崎ってゆーことになるのか」



「きれいに逆だね」



優樹を見上げてフフンッと笑った